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松倉クリニック 代官山 貴子院長

松倉クリニック代官山 院長。日本形成外科学会認定専門医。
京都大学附属病院など大学病院を経て、都内の外科クリニック院長などを歴任。
「予防美容」や美容医療の専門知識を分かりやすく伝え、多数のメディアで活躍中。

「予防美容」とスキンケア

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「予防美容」と美容医療

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#ダウンタイムのスキンケア #保湿

エイジングケアと血行促進①

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エイジングケアと血行促進②

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肌の炎症と修復へのアプローチ
~ハイドロゲルについて①

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肌の炎症と修復へのアプローチ
~ハイドロゲルについて②

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「ヒアルロン酸」とエイジングケア①

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#美容医療

「ヒアルロン酸」とエイジングケア②

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第一回:「予防美容」とスキンケア

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初回は、貴子先生が考える「予防美容」とスキンケアについてお聞きしました。

Q1.貴子先生が考える「予防美容」とは?

私の治療理論は「予防美容」がキーワードになっています。今現在の悩みを改善するのはもちろんですが、 今後数年、数十年も付き合っていく自分の肌や体とどのように向き合っていけばいいのかを考えて、お一人お一人にあわせた提案をさせていただいてます。
美を総合的にとらえることも重要視しています。美容皮膚科治療、サプリメントや点滴でのインナーケア、そして何よりご自宅で行うスキンケアも大切な要素です。ホームケアでいかに効果的なアイテムを選ぶかの選択が重要になってきます。

Q2. 「予防美容」のためのスキンケアアドバイスは?

私たちができる最も簡単な「予防美容」は保湿とUVケアです。
肌の老化原因である光老化を避け、保湿により肌を保つことが重要です。具体的には、自分の皮脂を落としすぎないようにして、日中受けたダメージを夜間にしっかりケアしてくれる保湿ケアが、将来の若々しい肌を保つために望ましいと思っています。
今まであまりスキンケアをしてこなかった方は、ピーリングや美容液に手を出しがちですが、まずしっかり保湿するようなクリームで肌の状態を整えてていく方がより効果が実感しやすいと思います。

Q3. 予防美容は何歳からがベスト?

今からでも遅くありません!
水分量の低下する25歳前後、皮脂量の低下する35才前後の二回、肌の曲がり角と言われます。
前もってケアしておくのがベストですが、それ以降も日々私たちの肌は内的・外的ダメージに晒されているので、はじめる時期はいつでも遅くありません。
今のご自分の肌に満足している方も、満足していない方もお手入れをすることにより肌は応えて輝いてくれます。
ぜひこのコラムが皆さまのスキンケア見直しのきっかけになると嬉しいです。

次回は、「予防美容」と美容皮膚科治療です。

第二回:「予防美容」と美容医療

#予防美容 #美容皮膚科治療 #ダウンタイムのスキンケア #保湿

第二回目は、貴子先生のクリニックでの人気の美容皮膚科治療と、ダウンタイムのスキンケアについてお聞きしました。

Q1.松倉クリニック代官山での人気の「美容皮膚科治療」は?

日本人を含めアジア人は欧米人に比べると傷跡が残りやすいため、私のクリニックではできるだけ切らなくてよい方法「美容皮膚科治療」をお勧めしています。

通年を通して人気のシミ治療:フォトフェイシャル
フォトフェイシャルはIPLという光を顔にあてることにより、しみやくすみなどを改善する治療です。効果がわかりやすく、治療直後に絆創膏などで保護する必要もないため、メイクをしてそのままお帰りいただくことも可能です。

リフトアップ治療:ハイフ
ハイフは高密度の超音波を筋膜に照射してリフトアップ効果を出すもので、リフトアップ治療の中で比較的新しいものです。今までのレーザーに比べより深部に照射できるため効果実感を感じやすいと言われています。

フィラー治療:ヒアルロン酸&ボトックス
ヒアルロン酸・ボトックスの大きな違いはヒアルロン酸が静的なしわを、ボトックスが動的なしわを改善するということです。
ヒアルロン酸注射は、私たちの肌の構成成分であるヒアルロン酸を、静止時にも凹んでいる場所、例えばホウレイ線などに注入し膨らませてフラットにする治療です。
ボトックス注射は動作時にできる表情ジワ、例えば目尻や眉間などの筋肉の動きを止めて笑いジワなどをできにくくする治療です。

Q2.ダウンタイムとは?

医学的にはダウンタイムというのはメイクをしてはいけない期間、腫れや内出血がある状態を指します。
一般的には、例えばフォトフェイシャルでのシミ治療で、シミが浮き上がってくる数日間を「ダウンタイム」と言う方もいらっしゃいます。

Q3.ダウンタイムに大切なスキンケアは?

ダウンタイムは治療の種類にもよりますが、例えば、レーザー治療の場合は施術後に保湿をしっかりすることが大切です。
レーザー治療の原理として、一度皮膚に傷をつけて、その再生過程でコラーゲンを増生し、ターンオーバーを高めます。そのため肌が本来持っている治癒機能を生かすためには、しっかり保湿をして環境を整えておくことがとても重要なのです。
また、治療を受ける前から保湿を十分にして肌状態を整えておくことも重要です。整った肌の場合、効果実感が得られやすく、治療の持続性が高いと言われています。
すべてのスキンケアを変更するのは難しいと思いますので、治療前の準備と治療後の修復と効果の持続のために、保湿力の高いクリームを1アイテム、スキンケアに取り入れてみることからはじめてみてください。

次回は、「エイジングケアと血行促進」です。

第三回:エイジングケアと血行促進①

#予防美容 #エイジングケア #血行促進

「血色のある若々しい肌」という表現にもあるように、肌がいきいきとしている時と血流がよい時には
関連があることが研究により明らかになっています。

Q1.血流とエイジングにはどのような関係があるのでしょうか?

血管は体中に栄養や酸素を届ける働きを担っています。そのため、血管の質と肌状態には深い関わりがあります。
血流が滞ると、栄養や酸素がスムーズに運ばれなくなり、結果肌状態が悪化してしまい、エイジングを促進してしまいます。
皮膚は人間の最大の臓器なので、血流の影響を最も大きく受けるのです。

Q2.年齢を重ねるとどのくらい血流が悪くなるのですか?

血流はエイジングと共に悪くなり、20代の方の血流と比べると、50代では25%減少し、60代では32%減少する、さらに70代になると40%も減少するという研究データがあります。

Q3.血流が肌に果たしている役割を教えてください。

  • コラーゲンの生成
  • 血流は、さまざまな栄養素を運搬し、肌の強さと弾力に不可欠なタンパク質であるコラーゲンの生成を促します。
    コラーゲンの生成は年齢とともに減少する傾向があるため、血行を改善することでこの自然な減少を防ぐことができます。肌のハリ感が増すことで、しわと戦うのに役立ちます。
  • ターンオーバーの促進
  • 良好な血流はターンオーバーを促進することで、皮膚細胞の生まれ変わりをサポートします。くすみなどが目立たない健康的で若々しい肌の維持に重要です。
  • 若々しい血色の良い肌
  • 血流が増加すると、ヘモグロビンが運ばれ、赤みがかった肌色となり、より明るく、つやがあり、肌の色が改善されます。

次回は、「エイジングケアと血行促進②」です。

第四回:エイジングケアと血行促進②

#予防美容 #エイジングケア #血行促進

第四回目のエイジングケアと血行促進②は、血行を改善するヒントを貴子先生にお聞きしました。

Q1.血行を改善するためにスキンケアではどのようなことができますか?

スキンケアをする際にただ塗布するだけでなく、マッサージを伴うジェスチャーを加えることがおすすめです。
朝起きた時、むくみが気になる方も多いと思いますが、顔の上半分や頭皮をマッサージすることでスッキリとした印象になると思います。
逆に夜は、たるみがでてくる方が多いと思います。その際は顔の下半分と鎖骨のあたりまでのマッサージを加えてみると良いです。特にたるみケアは毎日の積み重ねですので、毎晩のスキンケアの習慣にしてしまうことがおすすめです。

Q2.血行を改善するためのヒントを教えてください。

  • 運動習慣
  • 冷えをなくして、運動を心掛けましょう。いきなり激しい運動を始めたとしても習慣化しづらいと思いますので、20分くらいでもよいので歩くのがよいと思います。太ももの筋肉は大きいので歩くだけでも代謝が促され血行が改善します。
  • 代謝
  • 血行が滞ると身体の代謝が悪くなっていきます。身体の基礎代謝を上げるという点では、半身浴がおすすめです。体を芯から温め代謝を高めるには、20分程度半身浴をすると良いでしょう。
  • 食べ物
  • 鉄分不足による鉄欠乏性貧血によって血行不良になる方も多いので、お肉など鉄分豊富な食べ物から鉄を補うことも大切です。毎食ステーキというのは現実的ではないので、上手くサプリメントを活用するなどして、出来る範囲で習慣化すると良いでしょう。

次回は、「肌の炎症と修復へのアプローチ~ハイドロゲルについて①」です。

第五回:肌の炎症と修復へのアプローチ~ハイドロゲルについて①

#予防美容 #エイジングケア #ハイドロゲル #保湿

第五回目は、肌の炎症と修復へのアプローチ~ハイドロゲルについて①を貴子先生にお聞きしました。

Q1.炎症へのアプローチである「ハイドロゲル」とはどういう方法でしょうか?

乾かしてかさぶたをつくるのではなく、湿潤な環境で細胞の治癒力を活かす方法のことです。
ひと昔前までは「皮膚の傷は乾かしたほうが早く治る」というように考えられていましたが、 近年は「湿った状態(湿潤環境)のほうが傷が早く治る」という考えが一般的です。

Q2.なぜ「ハイドロゲル」が炎症の起こっている肌にとってはいいのでしょうか?

「治りが早い」という点と「痕が残りにくい」という点です。
湿潤環境下では線維芽細胞やコラーゲンが盛んに増えて、その表面を表皮細胞が覆い、速やかにきれいに皮膚が再生にアプローチします。

Q3.エイジングが進む=肌で炎症が起こっている状態かと思うのですが、湿潤環境が重要というのは、スキンケアにも当てはまりそうでしょうか。

はい。しっかりと保湿をして「湿潤環境」を保つことはエイジングケアにとってもとても重要です。

肌の老化のメカニズムについてご説明致します。 私たちの肌は日々内外からの刺激によって微細な炎症が起こり、それをマクロファージなどで対処していますが、その炎症反応が強すぎたり長引いたりしてバランスが崩れると慢性炎症となり肌を老化させます。目に見える炎症(腫れや発熱)だけでなく、目視はできないものの、炎症性のサイトカインが放出されていたり活性酸素が産生されている「慢性炎症」という状態が肌内部で起こって老化を促進するといわれています。

次回は、「肌の炎症と修復へのアプローチ~ハイドロゲルについて②」です。

第六回:肌の炎症と修復へのアプローチ~ハイドロゲルについて②

#予防美容 #エイジングケア #ハイドロゲル #保湿

第六回目は、エイジングケアのアドバイスやハイドロゲルの重要性について貴子先生にお聞きしました。

Q1.内外からの刺激について教えて下さい。

内的なものは、ストレス、栄養素(過度なダイエット)、胃腸障害、ホルモンバランス、加齢などがあります。 
外的なものは、紫外線、大気汚染、摩擦、乾燥などがあります。乾燥と言っても、単に空気の乾燥だけでなく、「スキンケアが足りない」なども当てはまります。 
「肌をこすりすぎてしまう」「スキンケアが十分でない」など自らの行動も実は慢性炎症を引き起こし、肌の老化を加速させ、「表皮のきめの乱れや色素沈着」などの明らかに分かる老化だけでなく「慢性的な肌不調やインナードライ」といった老化の原因にもなっています。

Q2.エイジングケアのために普段から気をつけることなど、アドバイスをお願い致します。

繰り返しになりますが、しっかり保湿をして十分な時間「湿潤環境」を保つことはとても重要です。 
また、化粧品によるスキンケアで可能なのが、傷を治すためだけに膜を覆うのではなく、「心地よさ」です。
テクスチャーによって「湿潤環境」を体験できることに加え、そこに「使い心地」や「香り」などによる心地よさを加え、内面的な満足度も高まると思います。

Q3.肌の炎症には保湿という観点では、美容施術にも「ハイドロゲル」は重要ですね?

レーザーなどの表面を傷つける治療の場合は特に、施術2日目以降、ひりひり感を感じなくなる頃からは、しっかりとスキンケアで保湿をしておくことで、肌が整います。施術の効果が早く分かったり、長続きの実感を得られると思います。

次回は、「ヒアルロン酸」とエイジングケアです。

第七回:「ヒアルロン酸」とエイジングケア①

#予防美容 #ヒアルロン酸 #エイジングケア #美容医療

第七回目は、 「ヒアルロン酸」とエイジングケアについて貴子先生にお聞きしました。

Q1.ヒアルロン酸の肌への役割について教えてください。

ヒアルロン酸は、肌の真皮と表皮の両方に含まれます。
表皮では、肌のうるおいを保って乾燥を防ぎ、真皮では弾力を保ち水分を保つ役割をします。
 
真皮では、肌構造を支えるコラーゲンと、コラーゲン同士をつなぎとめるエラスチンが網目のように張り巡らされていて、そのすき間を埋めているのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸が水分を抱きかかえることでふっくらしたボリューム感を保ちます。

Q2.エイジングが進むと、ヒアルロン酸減ってしまうのですか?

ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンは真皮の線維芽細胞で作られます。
乾燥・紫外線・活性酸素などの影響でダメージを受けるとこれらの産生が低下します。
この線維芽細胞は20代をピークに増殖力も数も減少し、50台になると20代のころの約1/3になると言われています。
これによって肌のハリがなくなり、シワやたるみといった肌トラブルの影響が出やすくなります。

Q3.美容医療では、ヒアルロン酸を補うためにどのような施術がありますか?

代表的なものとしては、ヒアルロン酸注射、水光注射、エレクトロポレーションがあります。
皆さんがよくヒアルロン酸と聞いてイメージされるヒアルロン酸注射は、肌の水分量を高めるためのものではなく、ヒアルロン酸を皮下脂肪層に入れて、凹んでいる部分をふくらませる施術です。形を整えるものなので、架橋されたヒアルロン酸(塊になっているヒアルロン酸)を用い、例えば静的なシワ(じっとしていても凹んでいるシワ)などにお悩みの方に適した施術です。
一方、水光注射は肌の中で水分を高めでハリを与え、肌のコンディションを整えるものです。非架橋ヒアルロン酸(ゲル状ではないさらっとしたヒアルロン酸)を皮膚の表皮から真皮の境目に注入します。注入されたヒアルロン酸は皮膚の中で水分を吸収しながら膨らむため、水分が保持され物理的なハリ効果が期待できます。
 
エレクトロポレーションは比較的分子の大きな成分を電気と高周波を使って肌の奥に届けるものです。
よく知られているイオン導入は水溶性の物に限られていましたが、特殊な電気の力でヒアルロン酸や成長因子と言った分子量の大きいものを導入することができます。

次回は、「ヒアルロン酸」とエイジングケア②です。

第八回:「ヒアルロン酸」とエイジングケア②

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#ふっくら肌

Q1.ヒアルロン酸施術はどのようなエイジング肌に向いているなどがありますか?

乾燥、ハリのない肌、艶のない肌、小じわの目立つ肌、くすみの目立つ肌に適した施術です。
ヒアルロン酸自体は、前述の通りお肌に存在していて、うるおいや弾力に大きな役割を持つものなので、特に向いていない肌はないですが、しいて言うならば若い人は、自らヒアルロン酸を生成する力が備わっているので必要がないかと思います。25歳以降、お肌の曲がり角を迎える頃くらいからヒアルロン酸について思いを馳せるのでよいと思います。
もちろん、若い方でも乾燥したり日焼けをした後はしっかりとケアしてあげることは大切です。また、忘れられがちなのが男性です。男性は皮膚が厚い分若い時代は小じわなどが目立ちにくいですが、水分量が少なく皮脂が多いので毛穴が目立ちやすくなります。そういったお悩みをお持ちの方にはヒアルロン酸ケアは1つのオプションだと思います。

Q2.ヒアルロン酸施術以外でヒアルロン酸を補うためにはどうすればよいでしょうか?

インナーケアの際には吸収されやすさを気にしてみるといいかもしれません。
線維芽細胞の活性を刺激するような成分(レチノイン酸など)の外用することも選択肢の1つです。じつは皆さんにおなじみのレーザー治療もヒアルロン酸に対する効果があると言われています。
レーザーというと、シミをとるとかがメインですが、線維芽細胞の活性を刺激してくれるので、いわば副産物としてヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲン、を生み出してくれ、リフトアップ効果につながると考えられています。
ただし、手軽に思えても肌に傷をつけてその治癒過程を生かしているものであるので、過度にやるべきものではありません。施術をご自身でしっかりと把握し、信頼できるドクターに共有することが重要です。

Q3.色々な種類のヒアルロン酸コスメがあると思いますが、どのような点に着目するとよいでしょうか?

ヒアルロン酸は表皮だけに存在するものではないので、分子量の大きさの違うものが複数組み合わさって、保水効果を出せるものがおすすめです。
真皮部分の弾力、ふっくら感がへたってしまうとエイジングに繋がってしまいますので、内側からふっくら感、表面のつるっとした感じに導いてくれるエイジングケア*ができるとお悩みにもアプローチできるのではないでしょうか。
ホームケアでのスキンケアはしっかりと継続するればするほど良いと思います。

*年齢に応じたお手入れのこと。

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